RESEARCH TOPIC

生活者中心デザイン:人間工学+デザインで人間生活の課題を解決する

「人間工学」は,生活者とモノ・コト・環境の調和を考え,人間の幸福とシステム全体のパフォーマンスの最適化を図る学問です.身体,認知,組織などに関連する様々な領域を取り扱い,その成果を作業・機器・設備・環境・組織・サービスなどのデザインに応用することを目指します.また「デザイン」は,意匠の造形を取り扱うものという狭い意味もありますが,広義には現代社会における様々な課題の本質を捉え,モノ・コトの創造を通して人々の生活に本質的な価値を提供することです.つまり,意匠の造形だけでなく,デザイン対象の本質を捉え,使用価値や経験価値を高めて可視化することがデザインの重要な役割であると言えます.人間工学は成果をデザインに応用し,デザインはそれをまとめて可視化するものであり,表裏一体の関係にあります.生活者視点のデザインを行うためには,この双方の観点が必要になります.この双方の観点を掛け合わせ,ユーザの不安や問題を取り除き,使いやすく,安心・安全で快適な生活機器・空間を創出し,人々の生活の質を向上させることを目指します.

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